
WordPressの初心者向けバックアップ方法!これさえ使えばOKな2つのプラグイン。
バックアップは、様々な場面で私たちを助けてくれます。
しかし、すぐには必要ないだろうと考えてつい後回しにしてしまっている人は少なくありません。
今回の記事では、
「どう役に立つの?」
「何を使えばいいか分からない…」
「どのような頻度で、いつ行えばいいの?」
というお悩みを持った方に、初心者でもできて、弊社でも推奨しているWordPressのバックアップ方法をご紹介します。
実は、弊社の代表は過去に自身のWebサイトのデータベースを壊された苦い経験があります。
今この記事を読まれているあなたが、まだその様な事態になっていないのであればとてもラッキーです。
弊社ではその経験を踏まえて、弊社ではセキュリティ対策も合わせて現在2021年までの7年間、良好な運用ができています。
今回は弊社が推奨するバックアップ方法のご紹介から、バックアップを行うタイミングまで解説しているので、ぜひ自分の身を守るための方法としてお役立てください。
なお、セキュリティ対策やバックアップによる設定はご自身の責任の上で行うようにしてください。
目次
弊社が推奨するWordPressのバックアップ方法
弊社が推奨するWordPressのバックアップ方法は、「BackWPUp」と「AllInOneWPMigration」というプラグインを使う方法です。
これらはそれぞれ、手動もしくは自動でバックアップを行います。
・BackWPUp:自動でバックアップする(手動も可)
・AllInOneWPMigration:手動でバックアップする
ここで、バックアップを行う前に知っておいていただきたい知識があります。
バックアップを取るデータは「サーバーにあるデータ」「データベースにあるデータ」の大きく2種類に分けられるということです。
このどちらかのデータが不足すると、復元を行えなくなってしまいます。
ご紹介する2つのバックアップ方法は、どちらのデータもバックアップできる方法で扱いも簡単です。
以下でメリットをご紹介していますので、ご自身の状況に合わせて使い分けてみてください。
それでは、以下でこれらの特徴についてご説明していきます。
BackWPUpの特徴
メリット | デメリット |
・自動でバックアップ可能 ・バックアップスケジュールを自由に設定可能 | ・サーバー容量を占めやすい |
BackWPUpは自動でバックアップを取れるのが魅力で、扱いやすい便利なプラグインです。
バックアップスケジュールも自由に設定できます。
デメリットは、サーバー容量を占めやすいので頻繫にバックアップを取りすぎるとサーバーに負荷がかかってしまうことです。
そのためバックアップする最適な頻度として、弊社では以下の設定をおすすめしています。
・データベースのバックアップは毎日行う
・画像類は週1回バックアップし、2ヶ月くらい保持する
主に画像ファイルは容量を占める原因となるので、毎日ではなく週1回くらいがおすすめです。
BackWPUpの詳しい設定方法については、以下の記事をご参照ください。
AllInOneWPMigrationの特徴
メリット | デメリット |
・サーバー容量を気にしなくていい ・ワンクリックでバックアップ可能 | ・手動でバックアップする必要がある ・無料でインポートできるのは512MBまで |
AllInOneWPMigrationというプラグインは、BackWPUpと比べてサーバー容量を気にしないで済み、ワンクリックで簡単にバックアップできるというメリットがあります。
デメリットとしては、手動でバックアップを取らないといけないので手間がかかります。
また、インポートをこのプラグインで行う場合に512MB以上だと有料版を使う必要があります。
小規模サイトだと無料で復元まで出来る可能性がありますが、データが多いサイトだと復元が有料になる点は覚えておきましょう。
こちらも詳しい設定方法については、以下の記事をご参照ください。
「AllInOneWPMigration」バックアップ記事 準備中
なぜWordPressのバックアップは必要なのか?
WordPressは誰でも気軽に扱えて便利な反面、以下のような問題を抱えています。
・セキュリティが弱い
・壊れると売上に影響する
誰でも気軽に扱えるというのは、それだけ利用者数も増えていくということ。
実際に2021年6月時点のW3Techの調査によると、日本語を扱うWebサイトで使用されるCMSの中で、「WordPressの使用率は83.5%もある」ということが分かっています。
このように沢山の人が利用する場は、悪意を持ったハッカーにとって格好の的です。
さらに、WordPressのセキュリティは完全ではなく、WordPressの公式サイトによると2021年5月にもWordPress3.7~5.7.1以前のバージョンでPHPMailerの脆弱性が発見されてバージョンアップを行っています。
このような状況で最も危険性が高いのは、「バージョンを最新にしていない人」や「セキュリティ対策を行わずに利用している人」です。
セキュリティ対策については他の記事で詳しくご紹介していますが、バックアップも万が一に備えた重要な対策と言えます。
バックアップさえ取っていれば、サイバー攻撃だけでなく人的ミスでデータが壊れてしまった場合にも復元できるので落ち着いて対応できます。
もしまだセキュリティ対策が済んでいないという方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
バックアップする4つのタイミング
それでは次に、バックアップを行う4つのタイミングをご紹介します。
・WordPress本体のアップデート前
・テーマのアップデート前
・サイトの修正前
さっそく見ていきましょう。
WordPress本体のアップデート前
1つ目のバックアップのタイミングは、WordPress本体のアップデート前です。
セキュリティ対策のためにもバージョンアップデートは最新にしておくことが大切になります。
WordPress本体のアップデートには「マイナーアップデート」と「メジャーアップデート」があります。
マイナーアップデートは、セキュリティホールを埋めるくらいの更新なので比較的不具合は起こりません。
たとえ、バックアップ忘れてた!と思ってもあまり慌てなくて大丈夫です。
一方メジャーアップデートは、ファイルが変更される大きな更新なので不具合が起こりやすいため要注意です。
プラグインが最新のバージョンに対応していない場合、アップデートによって反応しなくなるなんてことも…。
どちらのアップデート前もバックアップはやった方が良いですが、特にメジャーアップデート前には忘れず行うようにしましょう。
テーマのアップデート前
2つ目のタイミングは、使用しているWordPressテーマのアップデート前です。
WordPressのサイト制作で使用するテーマは「既成テーマ」と「オリジナルテーマ」があります。
オリジナルテーマを使っている場合はアップデートが自動で行われることはほぼありません。
今回は特に「既成テーマ」のアップデート前にバックアップを行いましょうという内容です。
既成テーマには「Twenty Twenty」「TCD」「LIQUID PRESS」などがあります。
既成テーマをアップデートすると、不具合が発生する可能性があります。
その不具合によって、せっかく改修した内容が元に戻ったり、サイトが真っ白になって表示されなくなったというケースも少なくありません。
既成テーマをアップデートする前は万が一に備えてバックアップを行いましょう。
もし、バックアップの手間が面倒だと思う場合は、弊社でも対応することは可能ですのでこちらでご相談ください。
サイトの修正前
3つ目のタイミングは、サイトを修正する前です。
サイトのリニューアルを行うと、誤ってデータが壊れる可能性もゼロではありません。
そうなるとサイトを変更前の状態に戻すのは難しく、取り返しのつかない事態になってしまいます。
サイトの修正や大幅なサイトリニューアルがある場合など、バックアップは欠かさないようにしましょう。
【注意】WordPressのバックアップはFTPでは不十分
今回ご紹介した方法以外にも、FTPを使ったバックアップ方法があります。
この方法でバックアップできるデータは、あくまでFTP情報の構成ファイルや画像類までになります。
ここで注意しなくてはいけないのが、データベースのバックアップは別で行う必要があるということです。
例えば、phpMyAdminなどでデータベースをバックアップしなければなりません。
FTPでバックアップを行う場合は、それだけでは不十分で、データベースを別でバックアップする手間が生まれます。
プラグインを使ったバックアップなら、このような手間がかからないのでとても便利なのです。
セキュリティ設定、バックアップ設定で不安な方はご相談ください。
バックアップは、あの時やっておけばよかったという後悔がつきものです。
つい後回しになりがちなので、ぜひこの機会に取り入れてみてください。
また、今回ご紹介したバックアップ設定やセキュリティ設定は、ご自身で出来るよう以下の記事で詳しくご案内しています。
・セキュリティ設定:https://winq.co.jp/archives/547
・バックアップ設定:別記事
※これらの設定はご自身の責任で行ってください。
もし、WordPressのセキュリティ設定やバックアップ設定が不安な方は、WINQでも代行を承っておりますのでお問い合わせください。