「誰に頼むか」で8割決まる!失敗しないホームページ制作会社の選び方

ホームページ制作は「誰に頼むか」で8割決まります。しかし、多くの方が、制作会社を選ぶ際に重要なポイントを見落としがちです。

知ってましたか?
制作会社によって、強みや弱みがあることを。

だからこそ、広告代理店、デザイン事務所、Web制作会社、SEO会社…どこに頼むかによって、あなたのホームページの成果は大きく変わるのです。

本記事では、ホームページ制作でよくある失敗の原因を解説しながら、あなたの目的に合った制作会社の選び方、相場感、見極めポイントをわかりやすく解説していきます。

なぜ、ホームページ制作で失敗してしまうのか?

ホームページを作ったのに、なぜか問い合わせが来ない。見た目はキレイなのに、成果が出ない。こんな経験をされた方も少なくないでしょう。

その原因の多くは、発注前に生まれてしまうズレが、失敗を引き起こしているのです。

見落としがちな「3つのズレ」

1. 目的の曖昧さ

「ホームページを作りたい」という言葉の裏には、集客したい、信頼感を出したい、採用を増やしたい…など、さまざまな目的があります。しかし、依頼側も自分の本当の目的を明確にできていないことが多く、「とりあえずホームページを」という漠然とした発注になりがちです。

2. 設計や仕組みの理解不足

ホームページは、ただのチラシではありません。構成・導線・導入文・CTAの設計など、成果を出すためには考えるべき要素が数多くあります。ところが多くの依頼者は、「何が必要で、何が不要か」の判断基準を持たないまま、制作会社の提案を鵜呑みにしてしまい、結果として“必要な仕組みが足りない”サイトが完成します。

3. コスト感覚のズレ

「制作費50万円で集客もしたい」「自分で更新もしたいけど、デザインはプロっぽく」などのように、理想と予算がかみ合っていないと、成果が出るホームページは作れません。また、「広告費」「更新費」「改善の人件費」など、本来ホームページ運用に必要なコストを見落としていることも多いです。

得意分野のズレも失敗の一因に

さらにやっかいなのは、制作会社には得意・不得意があるという点です。広告が得意な会社もあれば、デザインが得意な会社、システム構築に強い会社もあります。

目的に対して適した依頼先を選ばなければ、

  • デザインは綺麗だけど、反応が取れない
  • 機能はすごいけど、誰も見に来ない
  • 安かったけど、あとから手直しばかり

といったように、ズレた成果物ができてしまうのです。

まずは「目的」と「優先順位」を明確に

だからこそ、制作を依頼する前に大切なのは、「ホームページで何を実現したいのか?」を明確にすることです。そして、「その目的を達成するためには、何が必要か?どこに予算をかけるべきか?」を知ること。

目的に合った依頼先を選ぶために

ホームページ制作で成果を出すために、まず明確にすべきなのが「目的」です。ホームページを作る理由は、会社によってさまざまです。

  • 集客を強化したい
  • 信頼性を高めたい
  • 採用を強化したい
  • 商品・サービスを売りたい

この目的があいまいなまま依頼してしまうと、成果の出ないホームページができあがってしまいます。ここでは、代表的な4つの目的に応じて、「必要なスキル」と「適した依頼先のタイプ」を紹介します。

集客を強化したい

導線設計、コピーライティング、SEOなど、マーケティング視点が必要です。集客設計のノウハウを持つ会社に依頼しましょう。

おすすめの依頼先

  • SEO会社
  • 広告代理店
  • Web制作会社(マーケ支援あり)

信頼性を高めたい

洗練されたデザイン、企業の世界観を表現する力が求められます。ビジュアルの力で印象を高めたい方は、ブランディング視点のある制作会社を選びましょう。

おすすめの依頼先

  • デザイン事務所
  • Web制作会社
  • 広告代理店

採用サイトを作りたい

求職者の共感を得るためには、ストーリー設計や写真、デザインの訴求力がカギです。人事的な感覚とビジュアル表現の両方を理解しているパートナーを選びましょう。

おすすめの依頼先

  • Web制作会社(採用支援あり)
  • フリーランス(採用支援あり)
  • デザイン事務所

商品・サービスを売りたい

ユーザー目線での情報設計力、構成力、コピーライティングなどが必要です。専門的な内容を整理して、伝わる形に変えてくれる相手を選びましょう。

おすすめの依頼先

  • Web制作会社(マーケ支援あり)
  • SEO会社
  • 広告代理店

ホームページ制作会社の「得意・不得意」を見極める

ホームページ制作の依頼先と一口にいっても、その専門性や得意分野はさまざまです。広告に強い会社もあれば、デザイン重視の事務所、システム構築に特化した企業もあります。ここでは、代表的な6タイプの依頼先について、特徴と向き・不向きを整理しました。

制作会社の6タイプと特徴

タイプデザイン集客支援機能開発費用
広告代理店☓(高め)
デザイン事務所△(中程度)
Web制作会社△(内容次第)
システム会社☓(高め)
SEO会社△(幅あり)
フリーランス◯(比較的安い)

各評価の基準について

  • :得意分野。安心して任せられる。
  • :内容によっては可能。事前にすり合わせが必要。
  • :不得意な分野。対応が弱い・別会社に頼る必要あり。

この一覧はあくまで「全体像」です。依頼する会社によって強みは異なるため、あくまで参考となる目安とお考えください。

主な制作会社の得意・不得意

目的にあわせて「得意な依頼先」へ当たるのがベストです。いかを参考に、相談先を検討してみてください。

広告代理店

広告で人を「連れてくる」のが専門

ホームページは広告キャンペーンの受け皿として設計されることが多く、広告からの導線設計に優れています。ただし、制作自体は外注で行うことも多く、コスト高や品質のバラつきが起こる可能性も。

メリット

  • 広告で集めた人をどうホームページに誘導するかに詳しい
  • 「売るための仕掛け」や見せ方の工夫に強い
  • SNSやチラシなど、他の宣伝手段との連動も提案してくれる

デメリット

  • ホームページそのものは外部に依頼することが多く、内容が浅くなりがち
  • 広告費+制作費で、全体のコストが高くなりやすい
  • 広告を止めたとたんに集客が止まることも多い

デザイン事務所

ブランドを「見た目で伝える」のが専門

ロゴ・名刺・パンフレットなど、印刷物を通じて企業の世界観を表現することが専門。ホームページもその延長として、「美しいデザイン」や「統一感あるビジュアル」に重きを置いて制作されることが多い。

メリット

  • 見た目がきれいで、おしゃれなデザインになる
  • ロゴやチラシと合わせて、全体の印象を統一できる
  • 信頼感や高級感のある印象を出しやすい

デメリット

  • 問い合わせにつなげる導線づくりや集客には弱い
  • デザインを優先しすぎて、必要な情報が伝わりにくいことがある
  • Webの仕組みに詳しくない場合もあり、あとから更新や改善がしにくい

Web制作会社

ホームページを「形にする」のが専門

ホームページをきちんと設計して形にすることが本業。情報を見やすく・使いやすくまとめるのが得意です。ただし、集客やマーケティングは専門外の会社も多く、戦略設計は期待できないことも。

メリット

  • スマホ対応や使いやすさ、ページ構成に詳しく、見やすいサイトができる
  • WordPressなどを使った更新しやすいサイトに強い
  • 会社の規模に合わせて柔軟に対応してくれる

デメリット

  • 集客(SEO・広告・SNS)などは苦手な会社もある
  • おしゃれなデザインでも「見られるだけで反応がない」サイトになりがち
  • 担当者のスキルや経験によって、提案内容にばらつきがある

システム会社

様々な「仕組みをつくる」のが専門

会員ページや予約機能など、ホームページに機能をつけるのが得意な会社です。見た目や集客よりも、「動くしくみ」や「安全に使えること」が最優先になります。

メリット

  • 予約システムや会員ページなど、特別な機能が必要なサイトを作れる
  • セキュリティや安定性を大事にしていて、安心して使えるサイトに強い
  • 業務システムとの連携や社内業務を便利にする提案も得意

デメリット

  • 見た目のデザインは二の次で、おしゃれにはなりにくい
  • お問い合わせを増やす設計などは不得意なことが多い
  • 機能が複雑な分、制作費が高くなる

SEO会社

検索エンジンで「見つけさせる」ことが専門

Googleなどの検索結果で上位に表示されるように工夫するのが本業です。ホームページ制作も行う場合がありますが、目的はあくまで検索から人を集めることにあります。

メリット

  • 「地域名+サービス名」などで検索されたときの上位表示に強い
  • キーワード選定や導線のアドバイスがもらえる
  • 制作後の集客も見据えて提案してくれる

デメリット

  • デザインや機能には弱く、テンプレート的なサイトになることも
  • SEO重視で不自然な文章や構成になることも
  • 制作を外注している場合、費用感が読みにくい

フリーランス

個人の「スキル範囲内でつくる」クリエイター

Webデザイナーやエンジニアなど、個人で活動している制作者。企画・デザイン・制作・更新まで、すべて一人で対応してくれるケースが多いです。

メリット

  • 比較的低価格で依頼しやすい
  • 柔軟でスピーディーな対応ができることが多い
  • 相性が合えば、長期的に頼れるパートナーになれる

デメリット

  • 得意・不得意がはっきりしていて、不得意分野は弱い
  • 忙しいと対応までに時間がかかることも
  • 品質や提案力は個人差が大きい

ホームページ制作の相場と、予算の考え方

ホームページ制作には、見た目以上にさまざまな要素と費用が関わります。価格だけを見て依頼すると、あとから「そんな費用も必要だったの?」と後悔することも。

この章では、ホームページ制作にかかる主な費用と、その配分の考え方について解説します。あなたの目的に対して、どこにコストをかけるべきかを明確にしましょう。

よくあるホームページ制作の費用内訳

項目内容相場感
企画設計ターゲット設定、構成案作成、ページ設計5万〜30万円
デザイントップ・下層ページのデザイン制作10万〜50万円
コーディングHTML/CSS実装、レスポンシブ対応10万〜40万円
CMS構築WordPress等の導入・カスタマイズ5万〜30万円
ライティング原稿作成・取材・キャッチコピー等5万〜30万円
SEO対策内部対策・キーワード設計・構造改善5万〜20万円
サーバー・ドメイン年間保守・管理費含む1万〜5万円/年

コストの内訳を知っておこう

ホームページの費用は「ページ数」や「デザイン」だけで決まるわけではありません。

主な内訳は以下のとおりです。

  • 設計費|構成・ワイヤー・原稿整理
  • デザイン費|トップページ・下層ページの見た目
  • コーディング費|実際にブラウザで動く形にする作業
  • CMS実装費|WordPressなど、自分で更新できる仕組み
  • 追加機能|予約・問合せフォーム・ブログ・会員ページなど
  • 保守管理費|セキュリティ対策・軽微な更新作業など

何にお金がかかるのかを理解しておくことで、不要な工程に無駄な支出をすることを避けられます。

あなたの目的に応じた、予算配分の考え方

目的によって、「お金をかけるべきポイント」は異なります。

  • 集客を重視するなら → SEO対策、ライティング、構成設計にしっかり予算を。
  • ブランドを重視するなら → デザイン、写真撮影、ロゴ制作に比重を置くべき。
  • 機能を重視するなら → CMSカスタマイズに十分な予算を確保。

そして予算には限りがある以上「何を削って、どこに投資するか」がカギになります。

安さだけで選ぶと、後悔する理由

費用だけで業者を選んでしまうと、次のようなリスクがあります。

  • 見た目は良いが、まったく反応が取れない
  • 納品後のサポートがない
  • 担当者のスキルに依存していて、改善もできない
  • 結局リニューアルが必要になり、二重コストになる

初期費用を安く抑えすぎて、目的達成のために再投資が必要になるケースは珍しくありません。

見積書でチェックすべきポイント

ホームページ制作のトラブルで多いのが「見積書をちゃんと見ていなかった」「契約後に追加費用がかかると言われた」というケースです。

この章では、見積書で特に注意すべき5つのチェックポイントを解説します。

Check 1

どこまでが「見積対象」になっているか

見積書には「含まれる作業」と「含まれない作業」があります。

例えば…

  • 原稿作成やライティングは含まれているか?
  • スマホ対応(レスポンシブ対応)は別料金になっていないか?
  • WordPressなどのCMS構築や、ブログ機能の有無は?

同じ50万円でも、含まれる範囲が違えば実質の価値はまったく異なります。

Check 2

修正回数と対応範囲が明記されているか

納品までに何度まで修正できるか、どこまでの要望に対応してくれるかが曖昧だと、トラブルの原因になります。

  • 修正は何回まで可能か?
  • 修正対応の範囲(レイアウト/テキスト/画像など)は?

これが不明瞭な場合、あとから「それは追加料金になります」と言われるケースもあるので要注意で。

Check 3

ランニングコスト(維持費)が明示されているか

納品初期費用だけでなく、以下のような“継続的な費用”も見積書で確認しておきましょう

  • サーバー・ドメイン費用
  • セキュリティ対応や更新サポート
  • 月額の管理費(ある場合)

契約後に

Check 4

効果検証や改善提案の有無

見積書に「納品して終わり」ではなく、その後の改善や検証が含まれているかも重要なチェックポイントです。

  • 納品後のアクセス解析や改善提案があるか?
  • 目標達成に向けたアドバイスがもらえるか?

特に集客を目的とするなら、この“運用後の支援”が大きな差になります。

Check 5

不明な言葉は、必ず確認する

専門用語や横文字が多くて内容がよく分からない…そんなときは、必ず確認を。わからないままサインしてしまうと、後で想定外の内容だったと気づくことになります。信頼できる制作会社は、専門用語を噛み砕いて説明してくれるものです。

制作会社によっては、見積もりや契約の不透明さを逆手にとって、本来いらないサービスを高額で売りつけるケースもあります。

特にITが苦手な業種ほど、そうした悪徳業者のターゲットにされがちです。「プロに頼んだのに、なぜこんなことに…」と後悔しないために、契約前に読んでおくべき被害防止マニュアルとして、ご活用ください。

【2025年版】悪徳業者に引っかからないホームページ制作の教科書

失敗しないホームページ制作会社の選び方

ここまで、目的別に必要なスキルや、制作会社ごとの得意・不得意、費用配分の考え方などを解説してきました。最後に、「失敗しないための会社選びのコツ」をまとめておきます。

制作会社を選ぶ際に、もっとも大切なのは「相性」と「目的の共有」です。見た目の実績や価格の安さに惹かれて選んでも、目的が共有できていなければ成果は出ません。

以下のポイントをチェックしてみてください。

会社選びでチェックすべき5つの視点

  • あなたの目的を理解しているか
    「どんな目的で作るのか」を具体的にヒアリングしてくれるかどうか。
  • 成果につながる設計の視点を持っているか
    構成・導線・言葉の設計まで踏み込んで提案してくれるか。
  • 得意・不得意を明確にしているか
    「全部できます」ではなく、できないことを正直に説明してくれる会社か。
  • 担当者に伴走力があるか
    レスポンスの早さ、こちらの知識レベルに合わせた説明ができるかなど。
  • 契約前に「費用の内訳」と「今後の流れ」を説明してくれるか
    曖昧な見積もりや丸投げのスケジュールはトラブルの元。

「どこに頼むか」で、ホームページの成果は8割決まる

ホームページは単なる制作物ではなく、ビジネスを動かすための戦略的な資産です。その第一歩である制作会社選びこそが、今後の集客や売上に直結します。価格やデザインだけで判断せず、自分の目的に合った「伴走者」としての制作会社を見極めてください。

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