「市区町村」か「駅名」か。ローカルSEOの地域キーワードは絞り込め。

「都道府県で上位化してもらえますか?」
「複数のキーワードで上位化できますか?」

嬉しいことに、そんな要望をいただきます。お気持ちはすごく分かります。その方が儲かりそうなイメージありますよね(笑)

それでも、私たちが3位以内をお約束するキーワードは「市区町村+業種」か「駅名+業種」のみです。

むしろ、その方が儲かるからです。

  • 上位化が「低コスト」でできる
  • 近隣からの「信頼」を得やすい

という理由で、です。

ここでは、経営者が盲目になりやすい「キーワードを絞ることの重要性」について話します。

競争相手を減らして、成功率をあげる

「地名+業種」のキーワードに絞るのは、競争相手を減らし、成功率を上げるためです。

例えば、日本全国の税理士は「81,132名」ですが、東京都に絞るとライバルは「24,212名」になります。新宿区・渋谷区など、対象地域を絞るとその数はさらに減るでしょう。
【参考】日本税理士連合会

検索結果で1位になるのは1社だけ。だから、キーワード絞って「候補者を減らす」は必要な戦略です。

「検索1位」のイス取りゲームの様です

もちろん、2位、3位も素晴らしいですが、順位が下がるほどクリック率は下がり、10位になるとあまり集客効果はありません。

順位クリック率
1位13.94%
2位7.52%
3位4.68%
4位3.91%
5位2.98%
6位2.42%
7位2.06%
8位1.78%
9位1.46%
10位1.32%
【参考】2021 CTR Research Study

月に1,000回の検索が行われたと仮定すると、、「1位は139名」の訪問者を獲得できるけど「10位は13名」です。

ずいぶんと差がありますよね。

ライバルが減れば、コストも減る

ライバルが多いと、上位化が難しくなります。
「新宿 税理士」より「東京 税理士」の方が、ライバルが多くなるため上位化は難しいです。

ライバルよりもたくさんの施策を重ねるからです。なので単純に、お金と時間はたくさん必要になります。

もし、あなたにお金も時間もあるなら、広くマーケティングするのもいいでしょう。しかし資産に限りがあるなら、大切に、効果的に使わなければなりません。

ならは、キーワードを小さく狭くして、堅実に検索エンジン上位を狙うのことは得策だと思いませんか?

「市区町村」「駅名」でもお客様は増やせる

少数でも、近隣にお客様がいる可能性があるのなら、そのマーケットを押さえて損はありません。

むしろ、ホームページに10,000人が訪れても「見込み客がいない」ときは大損です。なぜなら、いくらお金をかけても、商品を買うのは見込み客だからです。見込み客に来てもらわない限り「お問い合わせがない」という悩みは起きます。

例えば「新宿 税理士」というキーワード。

検索する人は、新宿で税理士を探している人です。つまり「地名+業種」というキーワードは、少数でも見込み客を獲得するためのキーワードなので、集客価値が高いのです。

地域ナンバーワンを、印象づける

ローカルSEOとは の記事で「地名+業種」のキーワードで上位化することは「ブランディングにも効果的」と書きました。

ホームページ集客ではなく「地域ナンバーワンを印象づける」ために有効な施策だからです。

ビジネスは本来、信頼関係から生まれる取引です。異業種交流会に参加したり、近隣の方へチラシを撒くなどもマーケティング活動として行っている小・零細企業が多いと思います。そんなリアルな地域マーケティングで「検索1位=地域ナンバーワン」というイメージをつけていくことは大切なイメージ戦略です。

世界一、日本一でなくていい

日本で一番高い山といえば「富士山」。
二番目に高い山は、、、「北岳」なのですが、日本人にもあまり知られていません。

  • 富士山の登山者数:22万1千人(2023年)
  • 北岳の登山者数:1万人以下(未詳)

これがナンバーワン戦略。
1位だからこそ選ばれる「戦略」です。

どうしても「1位」に惹かれます

ナンバーワン戦略を使うために、世界一の会社になる必要はありません。日本一の会社になる必要もありません。もっと言えば都道府県一の会社でなくてもいい。市区町村で一位であれば「地域ナンバーワン」の印象が創れるからです。

「新宿 税理士」で検索してくる人にとっては、東京でナンバーワンより「新宿ナンバーワン」の方が選びやすかったりするものです。

検索3位、ではなく「企業ホームページで1位」と言う

言葉遊びのようですが、これもナンバーワン戦略です。

検索エンジンの性質上、民間企業のホームページが1位には出ないこともあります。だからといって凹む必要はありません。「企業ホームページで1位」なら、その企業は「ナンバーワン」という印象を保てるからです。

検索結果3位、検索結果4位と伝えるのではなく「企業のホームページでは一番上に出てきます」と伝えてイメージを作っていきましょう。

都道府県、複数キーワードの上位化について

上記の理由から、私たちが3位以内をお約束するキーワードは「市区町村+業種」か「駅名+業種」のみとしています。

もっというと、「1地域1業種、1クライアント」で提供させていただいてます。

例えば「新宿 税理士」で1社コンサルティングしているならば、他の新宿の税理士さんはお受けできません。利益相反が起きるからです。

もし「新宿で上位化できたので、東京で狙っていただけますか?」と聞かれれば、もちろんコンサルティングはできます。ただし3位内のお約束はできません。「渋谷 税理士」のクライアント様へも、同様のコンサルティングをさせていただくことになるからです。

ですが、コンサルティングをお預かりしていない都道府県でしたら、上位化は可能です。

とはいえ、、、「市区町村」や「駅名」のキーワードを取れたなら、いろいろ良いことが起きるので、あまり気負わずその恩恵を存分に頂いてください。

このURLをコピーする

関連記事

  • 結局さぁ…MEO・SEO・ローカルSEOは何が違うの?

    まず、MEO・SEO・ローカルSEOを簡単に言うと以下のようになります。 すべて「Google検索の上位に出す」という点で同じに見えますが、じつはまったく 続きを読む

  • ローカルSEOのメリット・デメリット。取りくむだけでも効果あり!

    ローカルSEOはこんな魅力を持ったマーケティングだというお話を ローカルSEOとは の記事で解説しました。 しかし、いい話ばかり聞いても「100%成功する 続きを読む

  • SEOは広告ではない!オンラインでの信頼性をあげる方法

    SEOとリスティング広告。 どちらも「キーワードを使って、検索エンジンから人を集める方法」なので、どちらも同じ用途のものと考えている経営者がとても多いので 続きを読む