2013年から検索エンジン集客(SEO)をしてきました。
当時は「Webメディアをつくり、集客施策をがんばって、広告収入をつくる」というのが仕事でした。メディアプランニング、制作ディレクション、SEO戦略、執筆編集など、マネタイズに必要なことをすべて一人でやってました。
この経験を武器に個人でSEOアフィリエイト(成果報酬型広告)を始め月商200~300万になりました。しかし、そこに至るまでには「SEO会社にお願いしたら失敗した」なんて経験もたくさんしました。
もし今、「SEO会社に依頼しようと考えてるけど、ぶっちゃけどうですか?」という人に向けて、私の失敗談がひとつの参考材料になるかと思うので書きます。
SEO会社には3つのタイプがある
- 格安SEO会社
- 成果報酬SEO会社
- 月額SEO会社
SEO会社にも大きく3種類あります。
どこに依頼するかはあなた次第ですが、どれにもメリットとデメリットがあります。私たちの失敗経験も踏まえて選ぶポイントをお話します。
格安SEO会社
格安SEO会社は、月額2~10万円くらいでSEO対策を丸投げできる会社です。
- メリット|格安(月1~5万円)でSEO対策を丸投げできる
- デメリット|SEO効果が弱い、ペナルティのリスク
という特徴があります。お支払いは一見安いのですが「年間払い」になることもあります。また、安くても効果が弱いところや、ペナルティのリスクがあるとなると「なぜ買うのか」については慎重に考える必要があると思います。
成果報酬SEO会社
成果報酬SEOは「10位以内に入ったら、1日につき1500円を請求させていただきます」のように、順位に応じて費用が変わる会社です。
- メリット|成果が出なければ支払い不要
- デメリット|時間がすぎるだけで何も起きない可能性がある
という特徴があります。とても聞こえのいいサービスなのですが「成果が出にくいサイトは後回し(あるいは放置)される」というリスクがとても怖いです。数ヶ月、何もしないで放置されたまま…という可能性もありますのでご注意ください。
月額SEO会社
月額SEOは「施策費用として月額20万円をお支払いください」のように毎月一定の施策費用を支払うSEO会社です。
- メリット|施策内容を明確にしてくれる、成果が出やすい
- デメリット|成果が出なくても支払いは生じる
という特徴があります。個人的には一番効果が出やすい形だと思いますが、会社によってSEOの効果は変わりますので会社選びが重要になります。
格安SEO会社でペナルティ…
ゼロからSEO対策をやるのは大変です。なぜなら…やることが多すぎるから。
SEOの勉強だけでなく、ブログの構築、ブログの執筆、サイトの更新作業、など実際に手を動かしてみて、どんな成果が出るのかを試さなければなりません。
何をやるべきで、何をやらないべきか。
選択と集中から「基本的なSEO対策は外注に任せ、手を動かすことに集中する」ために、SEO会社に依頼をすることがありました。
はじめてお願いしたのは格安SEO会社のA社。相談したときは「低価格で良心的に対応してくれる実績ある会社」という印象でした。
「ビッグワードの上位化実績もたくさんあります」
「他のSEO会社が高額すぎるんです」
と言われ、すっかり信じていました。このときわたしは、格安SEO会社とは「少ない金額で、キーワードで上位化ができる実力のあるSEO会社」と認識していました。
格安SEO会社は「安さ」を押してくる
A社の営業マンの話はまるで「他社では月30万円ほど要する施策が、月3万円でできる」というお話でした。
- たくさんのキーワードで上位化の実績がある
- 営業マンが親身に質問に回答してくれること
- 低品質ではなく「低価格」で提供している姿勢
雄弁に話す瞳には、一点の曇りも感じませんでした。
「なぜ、その金額でできるのか」「本当に効果が出るのか」などのカラクリを疑わず、その営業マンを信じて契約を依頼しました。
2年分のSEO対策費を一括払い?
「お支払いは2年分のSEO対策費用を一括払いでお願いします」が契約の条件。違和感を感じつつも「毎月払いではダメなのか」と相談してみました。しかし「それはムリ」との回答でした。
額面は60万円(2年分)でした。お願いしたキーワードで上位化できればすぐ取り返せる金額です。「30万円の施策を3万円でやってくれるSEO会社が味方に加われば、より高い売上が見込める」と考えたのです。
A社の実績や営業マンの対応をすっかり信じた私は、この時「よい買い物ができた、3ヶ月後が楽しみだ」という気持ちでした。
施策2ヶ月目でペナルティ
「準備を整えてから施策する」と聞いていたので効果を楽しみにしていましたが、契約から2ヶ月目の施策初月に、検索結果の順位は明らかに下がっていました。
「順位落ちてるんですけど、なんかありました?」
と問い合わせてみた所、予想していなかった回答が返ってきました。
「外部施策に使ったサイトがペナルティを受けてしまいまして…。御社サイトへのリンクは既に外しましたのでいったん回復するのを待っております」
早速やられました。
(ペナルティを受けてしまうようなサイトって、どれだけ質の悪いサイトを作ったんだ…。)
詳しく事情を聞いてみましたが、施策内容については公開してくれません。まさか、お金を払って順位を落とすことになるなんて思っていませんでした。
「原因は解明しておりすでに対応しています。今後は制度を見直し上位化するために尽力します」
そんな説明を受けたのですが…その後もメール返信なし、電話もでない。
一時的に連絡がつかないのかと思っていたのですが、そうではなく、何度メールを送っても電話をしても連絡はありませんでした。
この会社は「SEO詐欺会社」だと思います。完全に騙されました。
そこで私は、別会社に依頼することにしたのです。
成果報酬SEO会社に、6ヶ月放置される
「成果報酬のSEO会社に頼もう!」
一度SEO会社選びに失敗したわたしは、自分のアホさと見る目のなさを痛感しつつも、さらなる暴挙に出ました。
成果報酬SEOは、依頼を受けたキーワードでクライアントのWebサイトが「検索結果の1ページ目に出た日数」に応じてお支払い金額がきまる契約モデルです。
- 検索数の少ないテールキーワードより、検索数の多いビッグキーワードは料金高め。
- 10位より、5位より、3位以内になると料金高め。
一般的にはそんな料金体系です。
成果報酬型のSEO会社は年々数は減ってきているものの、まだ存在しています。
成果報酬に期待した3つのこと
- 1ページ目に入るまで、お金は発生しない
- お金を生むために、SEO会社は頑張ってくれる(はず)
- 成果報酬で生きているということは、SEOのスキルも高い
「これなら安心だ」と思っていました。
あなたも成果報酬SEOなら安心と思っているのではないでしょうか。
本当に施策しているのか、分からない!
成果報酬でSEO対策を提供するB社。
「うちは成果報酬なんで安心してください」
「ビッグワードでも、現在、一定の順位にランクインしているなら上げられます」
と笑顔で言う営業マンに「今度はかならず上位表示さられる!」と強く期待していました。だって、依頼したキーワードを上位化しない限り、わたしにお金を請求できないのですから。
しかし、始まって3か月が過ぎても変化の様子がありません。
(あれ、、、本当に施策してんのかな…?)
そんな不安が頭をよぎり電話をしてみると「やっています」との回答。しかしこちらも、具体的な施策内容については開示してくれません。
お金を払っているわけではない。だから責めることはできません。
金銭面で損はありませんが「何も進展しない時間」はつらかったです。
本来はガツガツSEO対策をして成果を上げる時期。しかし、成果報酬という形で外注してしまったため「よくわからない施策をしている期間」になったのでした。
時間もコスト。
特にSEOは毎月の積み重ねで掲載順位が上がるのですから、何も進展がないのは本当にムダです。
私たちの成果なのに支払い発生!?
成果報酬SEO会社には「上がりにくいキーワード」でも、わたしにとっては「売上のために上位化必須の超重要キーワード」です。のんびり待つこともできないので、自社でも強化施策をしました。
そこで7位前後まで上位化に成功。
そしたら「成果報酬の請求書」が送られてきました。
(お金払う意味あります?)
成果報酬で提供する理由
成果報酬型SEOは「本当にお客様のためのサービスなのか?」と疑問でなりません。そこで同業者経由で、成果報酬SEOから転職した方がいたので詳しく伺ってみたんです。
「成果報酬のSEO会社って何をやってるの?」の答えは、成果報酬SEOは「上がるサイトに力をいれて利益を得ている」です。
世の中には2つのページがあります。
「検索結果の上位に出るサイト」
「上位に出ないサイト」
検索結果の10位以内(1ページ目)に出てこそ、成果報酬SEOの事業は成り立ちます。上位化しやすいサイトを優先的に施策するのも止む得ないことかもしれません。しかしその説明をしてくれていたら、わたしは無駄に時間を浪費することもなかったでしょう。
もちろん、すべての成果報酬のSEO会社がそうではないと思います。ただ、あまりに営業時の印象と実際のサービスレベルがかけ離れてしまっていて、それがとても残念でした。
私たちが提供するローカルSEOとは?
そもそも、なぜこの様な失敗に至ったのか。
それは大きく2つの原因があります。
- SEO会社に頼めば成功すると過度な期待をしていた
- 日本全国にいる競合他社を甘く見ていた
SEOは「日本全国の競合他社としのぎを削るマーケティング」です。
インターネット上に競合が多いのはあたりまえで、それらに完全勝利をするという戦い方は、あまり現実的ではありません。SEO会社も万能ではないのですから。
なので、「地名+業種」の1キーワードにコミットする「ローカルSEO」にサービスを集中させています。
- 競合は「同じ地域」の「同じ業種」の会社のみ
- 競合が少なくなるため、低価格でできる
- 売上につながる、堅実な集客ができる
「検索順位が上がりやすく、売上に繋がりやすく、ライバルが少ないため、リスクが少ない」というのが私たちのサービスの特徴です。
新たなSEOの可能性にご興味がありましたら、下記のページをご覧ください。