Webサイト14億超の時代に考えたい「いいホームページ」とは?

ホームページを作るとき、多くの人は「いいホームページ」を目指します。では、その「いい」は何を指しているのでしょうか。

見た目がきれいで、写真が整っていて、会社として信頼できそうに見える。
もちろん、それは大切なことです。

けれど、これからのホームページは、「いいサイトですね」と言われるだけでは足りない場面が増えていくかもしれません。

なぜなら、情報が増え続け、人がすべての会社やサービスを比較することが難しくなっているからです。そして今、その膨大な情報の中から、自分に合いそうな候補をAIに整理してもらう流れが広がり始めています。

「いいサイト」というだけでは、選べない

事業のホームページとして考えるなら、「いいサイトですね」という褒め言葉だけでは不十分なことがあります。その言葉は、あくまで見た目や雰囲気への感想で終わっていることがあるからです。

もちろん第一印象が良いに越したことはありませんが、それだけでビジネスの相談につながるわけではありません。

本当に必要なのは、見た人が「ここは自分に合いそうだ」「ここなら相談できそうだ」と判断できる具体的な情報です。

どれほど見た目が素敵でも、肝心の「判断するための材料」が不足していれば、見込み客は最後の一歩を踏み出すことができません。

あふれる情報の中で、すべてを比較するのは大変になっている

Webサイトは今も増え続けている

Netcraftの「March 2026 Web Server Survey」では、2026年3月時点で「1億4千万以上のサイト」が確認され、前月から約780万サイト増えたと報告されています。

ホームページだけではありません。YouTubeヘルプの「YouTube 検索の仕組み」では、毎分500時間分以上の動画がアップロードされており、強力な検索機能がなければ必要な動画を見つけるのはほぼ不可能だと説明されています。

情報に触れられる時間には限りがある

一方で、人が情報を受け取るための「時間」という器は増えません。博報堂の「メディア定点調査2024」では、日本人の1日のメディア総接触時間は432.7分(約7.2時間)とされています。

人が情報に触れられる時間には限りがあり、その限られた時間の中で、私たちは日々多くの情報に触れ、必要なものを選んでいます。

これだけの情報量の中で、人がすべてを自力で比較し、判断する負担は大きくなっています。

Googleで探す時代から、AIに相談する時代へ

これまでは検索結果から人が比較していた

これまでは、Google検索が情報を探す入口でした。

人はキーワードを入力し、表示された候補を開き、いくつかの会社を比較してきました。つまり、検索結果に表示され、見込み客に直接読まれ、判断されることが重要でした。

これからはAIが候補を整理する場面が増える

しかし今、その入口はAIにも広がり始めています。AIは、単なる検索窓ではなく、その人の条件に合わせて候補を整理する「相談相手」に近づいています。

サイバーエージェント GEOラボの「生成AIのユーザー利用実態調査 第三弾」では、検索手段としての生成AI利用率が37.0%に達し、AIのおすすめをきっかけに商品・サービスを購入・利用した経験がある人も47.5%にのぼっています。

AIは、情報を整理し、その人に合いそうな候補を提示する存在になりつつあります。

そうなると、ホームページは人に読まれる前に、まずAIにその価値や特徴を正しく理解されることが、これまで以上に大きな意味を持つようになります。

AIに紹介されるには、判断材料が必要になる

AIが情報を整理するとき、見た目の素敵さだけで判断するわけではありません。そのためには、次のような「候補として提示するための材料」が必要になります。

  • 具体的に何をしている会社なのか
  • 誰の、どんな悩みに応える専門性があるのか
  • どの地域に対応し、どのような実績があるのか
  • どのような考え方で仕事に向き合っているのか

こうした情報がホームページ上に整理されていて初めて、AIは「この条件なら、この会社が合いそう」と判断しやすくなります。

AIにとっての良いサイトとは、見た目がきれいなサイトではなく、「紹介する根拠」が明確で、判断しやすいサイトなのです。

ここでいう「AIに紹介される」とは、特別な裏技でAIに好かれることではありません。

前述したような事業内容、対象者、対応できる悩み、地域、実績、考え方などがホームページ上で確認でき、AIにも見込み客にも候補として理解されやすい状態になっていることを指します。

「いいホームページ」より「合いそうなホームページ」へ 

これから作るべきなのは、周囲に「いいサイトですね」と褒めるためだけのホームページではありません。

見込み客に「ここなら相談できそう」と思われること。そしてAIに「この条件なら、この会社が合いそう」と判断されることです。

そのためには、見た目だけでなく、事業内容、対象者、解決できる悩み、地域、実績、考え方を、ホームページ上に正しく整理しておく必要があります。

「素敵なサイト」を否定する必要はありません。

これからはその先にある、見込み客にもAIにも「合いそう」と判断されるための情報基盤を整えることが、より大切になっていくはずです。

あなたの今のホームページには、AIや見込み客が「この会社が合いそう」と判断できるだけの情報が、きちんと揃っているでしょうか。

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